にしき薬局 閉局のお知らせ

急配という仕組み

急いで薬を届けてください!

要は、医薬品版のお急ぎ便です。

Amazonや楽天なども
「早ければ明日」みたいなプランがありますね。

医薬品卸の方々はもっともっと早いです。

・当日中
・配送無料
・早ければ15分
こんな感じですから。

物の運搬として考えたら、異次元だと思います。

それだけ、卸の方々は
「医薬品の供給を迅速に確実にする努力」をされてきたのです。

条件がありまして

もちろん、最高のスピードが出せるのは、条件も最高に整った場合だけ、です。

・在庫がある
・配送する人、車がある
・必要書類を揃えられるタイミングだった

最低でもこのくらいは整っていないと
「急ぐ」ことは無理です。

それでも
当日中に届くだけではなく
「薬局で処方箋の薬を待ってる間に、配送が間に合う」
というレベルは、やはり異次元だと思います。

そりゃそうなるでしょう

さて
この非常に便利かつ素早い「急配」システムですが
急速に廃止されつつあります。

なぜかと言えば
「高額のコストがかかるから」

単純明快です。

通常便として
午前〇時、午後〇時に配送開始の車があったとして
その車で沢山の医療機関や薬局を順番に回るんですね。

ってことは
常時、その便で人と車が出払っているのです。

立地によってルートが決まっていますから
「通常便の時間を早めて欲しい」って言っても、それは聞いて貰えません。

「じゃぁ臨時便で」
医療機関や薬局が言うのは自由です。
対応できる方・車が「余っていれば」来られるでしょう。

ここに
「薬価改定」という仕組みがあります。
2年に一回、国が薬の価格が変動させるのですが
目的は「国が決めた価格と、市場で納品されている価格を埋めること」なので
流通過程で利益が出ている薬は、国から売り上げが減らされるのですね。

すると
正に流通過程にある医薬品卸の売り上げは
改定の度に、どんどん減る事になります。

売り上げが減った会社は
会社を維持する為に余剰サービスを削りますね。

その一つの例が
医薬品卸にとっての急配サービスなのです。

〇月から急配を辞めます、という卸は、増えています。

無料の内に気付かないといけないこと

基本的に医療って
かなりの比率で薬に頼っているんですよね。

診断→処方→薬受け取り→服用・使用
こういう流れがあったとして
薬が存在しなければ、後半全部なくなりますね。

今の仕組みだと
正にその後半に、お金が回らないように作られています。

患者さんが困るから、と言われて
急いで薬を手配・納入したとしても
臨時で活動した部分については、一切お金が発生しないのです。

急配サービスがなくなったら誰が困るのか?

それは、間違いなく患者さん個人です。

「全国どこの医療機関の処方箋も受付致します」
このような広告をたびたび見ます。

しかし
「全国どこの医療機関の薬も完璧に在庫しています」
という広告、ご覧になったことはあるでしょうか?

受け付けた処方箋の薬の在庫がなければ
薬局はすぐに卸に急配を依頼し、配送して貰います。
急配サービスがなくなってしまえば
「どこの薬局でも同じ待ち時間で受け取れる」
ということは、なくなってしまうと思われます。

急配が廃れるか
1回依頼する度に配送料がかかるか
そのような議論もあるようです。


理想だけでは事業を維持できません。

薬が届かなくなってから困っても遅いのです。

日夜(ホントに、夜も祝祭日も問いません)頑張っている医薬品卸の方々を
何とか、守っていかないといけないと感じています。

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