にしき薬局 閉局のお知らせ

医薬品の流通とは

医薬品が作られて、手元に届くまで

非常に大雑把な表現になりますが
薬が作られて、目の前に届くまでには
結構色んな場所、人、ルートを通ってきます。

第一段階

原薬と言いまして
「その薬に含まれる、メインの効果を引き出す成分」は
国内・国外関係なく、色んな場所で作られます。

バルク、と表現したりもしますが
このバルク、医薬品業界であっても
「どこの国で作られているか」は
メーカーに問い合わせしても教えて貰えません。

ごくまれに
国際的な何かで
「あの国と流通に問題がある」
というニュースが上がって
直後に「この薬の流通が…」となると
バルクの原産国が何となくわかったりもしますが
一般的には、世界のどこで作られているかは、わかりません。

ここでは
順調に製造工場に輸入、搬入されたとしましょう。

第二段階

製造工場に到着した原薬は
「薬そのもの」と「薬を形作る添加物」を追加されて
錠剤、カプセル、軟膏や液体などの「薬の形」に作られます。

工場のルートに乗せられた薬たちは
錠剤、カプセルならシート状に加工されて
軟膏や液体なら、容器に小分けにされて
手元に届くのと同じ「製品」が出来上がります。

その製品を
箱単位になるようにまとめて
100錠、1000錠、1本、10本…などなどの単位で
箱につめられます。

ここで
薬業界の人がよく見る箱に入った「包装単位」になります。
または、この「包装単位」を更にまとめて
100錠10箱、1000錠10箱のようになっているパターンもあります。

メーカーから医薬品卸に出荷される場合
凡そ、この作業は平日中に行われます。

無事に出荷されたことにします。

第三段階

ここから更に
各医薬品卸の流通センターから、卸の各支店に届きます。

各支店に一時保管された薬は
ここから、卸の配送さんの手作業で
各薬局に届けられます。

無事に配送さんが各薬局に届け終わったことにします。

最終段階

患者さんにお渡しする段階まで来ました。

届いた「包装単位」を開けて
処方箋があるなら、そこに記載された数だけ
処方箋がなくてもお売り出来る薬なら、必要分だけ
小分けにして、お渡しするわけです。

さて、無事に薬が届きましたね。

どこかが滞ったら?

ここまでのルートの内
「どこか一か所でも止まったら」
薬は、個人の手元には届きません。

薬の中には
原薬が向上に届いてから錠剤になるまで
何と2週間以上かかる品目もあるそうで
「今!在庫ないから!」といくら言っても
出来上がるまでは絶対にすぐには出来ません。

ここ2年くらい続いている
医薬品の欠品についてですが
様々な要因が重なっていて、どこ・誰が悪いというわけではないのですが

  • メーカーで欠品
  • 配送ルートのトラブル
  • 卸の流通センターのトラブル
  • 支店の在庫が枯渇した

このどれも「薬が来ない」ということに変わりはなく
入荷までには、時間をかける以外の手がなかったりします。

今は
メーカー欠品が非常に多いです。

休日は、休日なのです

ちらっと書きましたが
メーカーからの出品は平日に行われます。

医薬品卸は、土日の入荷もあるようですが
皆さんお休みがありますので、平日程のスピードでは行われません。

医療機関には土日夜間も開いている所がありますので
医薬品卸は、緊急対応もされているようですが
「平日日中と同じように休日夜間も対応する」というのは、無茶というもの。

土曜の午後なんか
開いていない医療機関が多々ありますので
医薬品卸も、お休みされている所が多いです。

そこへ
「今すぐ欲しいから薬配達して欲しい」
などど薬局がオーダーを出した場合
休日を取っていた非番の方が、わざわざ出勤して薬を届けてくれたりするわけです。

完全に、善意です。
将来はわかりませんが
現在、特急配送手数料などは一切かかっていません。

薬局に行って、自分の薬がすぐに受け取れるのは
医薬品卸の方々の、休日夜間を問わない努力のお陰なんですね。

中には
休日や夜間、遠い支店まで薬を取りに行って納品して下さった卸の方に対して
「要求に即座に答えなかったので、罰としてお宅との取引額を減らします」
というような医療関係者がおられるようですが
平日日中の対応さえも、一般的な配送業より早く、安く、正確ですので
今以上に休まない、安い、在庫潤沢を望むのは、贅沢というものです。

薬が足りなくとも

今、「この薬」が無ければ、即座に死ぬ。

そういう状況って、あまり多くはないと思います。
(もちろん救急に関する事は別です)

事情はその方によってさまざまですから
常備薬が手に入らないのは困ることもあると思います。

問題は、その程度です。

メーカーは変えず、価格は安く、今すぐ欲しい。

その要求が叶えば、一番良いでしょうけれど
一生懸命お願いするだけでは、薬が入荷しないこともあります。

メーカー変更すればすぐにお渡しできる薬でも
「いつもと同じメーカーの薬」は、入荷未定ということもあります。

もしも
薬局から事情を説明されたなら
薬の流通が元通りになるまでの間は
是非、融通を利かせて頂けたらな、と思います。

我々のところについて言うならば
欠品やメーカー変更もありますが
在庫がある薬を説明し、代替えでも良ければ、と提案しています。

出来るだけ納得して
薬を入手できる環境は、大事ですね。

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